「海ごみ削減を実現するビジネス」を
目指し3チームと共に実証を開始へ
2019.12.02
日本財団、JASTO、リバネスは、機動力の高いベンチャー企業を主体として、学術機関、町工場、大企業、中小企業との異分野チームを形成し、海ごみ削減を実現するビジネスの社会実装を目指した「プロジェクト・イッカク」を実施しています。
プロジェクト・イッカクは、日本財団が取り組む国民の一人ひとりが海洋ごみの問題を自分事化し、"これ以上海にごみを出さない"という社会全体の意識を高めるため、産官学民が協力し合う取り組み「CHANGE FOR THE BLUE (チェンジ・フォー・ザ・ブルー)」の一環として推進しています。
特に、新しい技術コンセプトの打ち出しおよびプロトタイプの開発を行い、国内だけではなく海外でも展開できる海ごみ削減につながる新しいビジネスの創出を目指し、革新的技術の研究開発および将来的な事業化を推進いたします。
この度、「海ごみ削減を実現するビジネス」を生み出すという理念に共感して集まった3つのチームを、下記の通り決定し、実証を開始する運びとなりました。採択チームには、総額1.5億円の研究開発費に加え、事業化やパートナー獲得支援などの多面的な支援を行う予定です。今後は2020年3月の第9回 超異分野学会 本大会内のセッションを開催するほか、実証の進展に伴い適宜ホームページにて経過を発表していきます。コラボレーション、技術協力、事業連携にご関心のある方はコンタクトください。
採択テーマとチーム
テーマ① 衛星・ドローンによるごみ漂着状況診断システムの構築
チーム名:Debris Watchers
リーダー | 工藤 裕 (株式会社天の技) |
サブリーダー | 山本 郁夫 (長崎大学) |
構成員 |
井上 翔介 (株式会社自律制御システム研究所) 横山 慶一 (株式会社Ridge-i) 姜 東植 (琉球大学) 松本 亨 (株式会社ドローンクリエイト) 深津 康幸 (ノウ株式会社) 千葉 功太郎 (Drone Fund) |
リーダー | 工藤 裕 (株式会社天の技) |
サブリーダー | 山本 郁夫 (長崎大学) |
構成員 |
井上 翔介 (株式会社自律制御システム研究所) 横山 慶一 (株式会社Ridge-i) 姜 東植 (琉球大学) 松本 亨 (株式会社ドローンクリエイト) 深津 康幸 (ノウ株式会社) 千葉 功太郎 (Drone Fund) |
[概要]
海ごみの分布や種別情報は、その回収装置や計画を開発、検討するために重要になると考えられます。そこで、沿岸部のゴミ漂着状況を、衛星、ドローン及び定点観測装置等を用いた、長期・網羅的な観測及び詳細分析が可能な海ごみ診断システムの開発を行います。将来的には、地球レベルでの効率的なゴミ回収・漂着予測の実現も目指します。
テーマ② 自律分散ごみ処理システムの開発
チーム名:Decentralized Energy
リーダー | 光山 昌浩 (サステイナブルエネルギー開発株式会社) |
サブリーダー | 小倉 淳 (株式会社ノベルジェン) |
構成員 |
瀬名波 出 (株式会社リテックフロー) 島田 勇巳 (有限会社紋珠) 瀬々 潤 (株式会社ヒューマノーム研究所) |
リーダー | 光山 昌浩 (サステイナブルエネルギー開発株式会社) |
サブリーダー | 小倉 淳 (株式会社ノベルジェン) |
構成員 |
瀬名波 出 (株式会社リテックフロー) 島田 勇巳 (有限会社紋珠) 瀬々 潤 (株式会社ヒューマノーム研究所) |
[概要]
分別不要かつ自律分散型のゴミ処理装置を開発します。第一に、亜臨界水処理と炭化処理を組み合わせた移動型システムの実証を目指します。第二に、生物学的処理によってごみ残渣のマイクロプラスチックフリー化を目指します。処理物はペレット化し燃料とする、あるいは、メタンガス発酵し、バイオガス発電によって電力を得る構想です。
テーマ③ 海洋プラごみをリサイクル原料とした「人の心に残る」製品の開発
チーム名:Material circulator
リーダー | 金城 由希乃 (ジーエルイー合同会社) |
サブリーダー | 杉山 琢哉 (株式会社TBM) |
構成員 |
小嶌 不二夫 (株式会社ピリカ) 生野 孝 (東京理科大学) 浅沼 栞 高橋 学 (マナブデザイン株式会社) |
リーダー | 金城 由希乃 (ジーエルイー合同会社) |
サブリーダー | 杉山 琢哉 (株式会社TBM) |
構成員 |
小嶌 不二夫 (株式会社ピリカ) 生野 孝 (東京理科大学) 浅沼 栞 高橋 学 (マナブデザイン株式会社) |
[概要]
ジーエルイーが主体となって地元沖縄の人々や観光客を海ごみ拾い活動に巻き込み、回収したごみをリサイクル可能な再資源に変え、商品企画を通して心に残る製品を消費者に届けます。例えば、「回収した海洋プラごみからできたクリーナーが家をきれいする」というようなストーリー性のある製品化を目指します。
海洋ごみ対策プロジェクト「CHANGE FOR THE BLUE」とは
"これ以上海にごみを出さない"という社会全体の意識を高めるムーブメントを起こすため、産官学民からなる12のステークホルダーと連携し、海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信するプロジェクトです。
公式サイト|https://uminohi.jp/umigomi/index.html
第9回 超異分野学会 本大会
超異分野学会は、分野を超えたあらゆる研究テーマを集め、研究者、ベンチャー、企業、町工場、中高生など異なる立場の視点やアイデアを織り交ぜながら、新しい研究プロジェクトの種を生み出す場です。
日時:2020年3月6日(金)、7日(土)9:00〜18:00(懇親会 18:00〜20:00)
場所:大田区産業プラザPiO 東京都大田区南蒲田1-20-20 [アクセス]
公式サイト:https://hic.lne.st/conference/hic2020/
株式会社リバネス
社名:株式会社リバネス
代表者:代表取締役グループCEO 丸幸弘
所在地: 東京都新宿区下宮比町1-4飯田橋御幸ビル5階
事業内容:知識製造業
公式サイト| https://lne.st/
<本件に関するお問い合わせ>
株式会社リバネス 創業開発事業部(担当:上野、篠澤、内田)
Email: ikkaku@lne.st
Tel: 03-5227-4198